

ノリが甘いぜ、黒ちゃん
この6、7年、バンド活動をやってます。 毎年2回くらい、ライブハウスでライブをやってます。 担当は、ギター。昔(40年くらい前)、ギターをやると女の子にモテる、と言われて始めたのですが、はっきりフェイクでした。 10月5日、ライブなのですが、まだ全然、納得する演奏になってい...


天草を旅して 沈黙の海
天草に旅をした。熊本市街から、クルマで約40〜50分で、右手に広大な海が見えてくる。穏やかな海で、湖のようにさざ波が細かくたっている。 夏の強烈な陽が射していた。 空は薄曇り気味の晴れで、対岸の島原半島はわずかに、おぼろげに、その輪郭を見せている。...


創刊号・暮しの手帖の「あとがき」がすごくいい
暮しの手帖第一号の「あとがき」です。 70年あまり続いている雑誌の、一番初めに世に出た時の「あとがき」です。 ひとことで言うと、実に「素朴」なのです。そう、「素朴」。思いが裸のままに出ています。装飾も、誇張も、狡猾さも、計算高さも何にもない。 一度、読んでみてください。...


ニュートンのふたつの穴
ニュートンの話。 この偉大なる天才は、猫好きだったといいます。自宅にあった研究室には、誰も入れなかったが、猫だけは入れたとのこと。 猫は、フリーパスでニュートンの研究室に入り、ニャンゴロなどと泣いて、ニュートンの邪魔をする特権が付与されていたのでした。...


少年K、初めて路面電車に乗る。
戦後の空気がどこかに感じられた頃のことだ。 少年Kが、市電に初めてひとりで乗った時の話をしよう。 それはもう50年以上前になるけれど、記憶のなかに妙にとどまっていて、 ささやかだが、ずっと存在し続け、ふいに蘇ることがある。 まるで、しばらく使っていなかったカバンのなかに、...


ルーティーンが、キーワード。
心をいつも一定に保つための、答えが見つかりました ラグビー日本代表、すごかったですね。ノッコンとスローフォワードはダメ、ていどのルールしかわからないのですが、十分、あの熱い闘いを堪能しました。 私は実際にラグビーをやったことはありません。その昔、少年野球をしていました。...


通い詰めるということ
お元気ですか、戦友のみなさん。 どこにでもありそうな駅前の風景です。 でも、僕にとってはなつかしい場所。 品川駅港南口、すっかり開発され、あの頃のビルはこの写真の正面に3つほどしか残っていません。その当時から古ぼけていたビルの間を、...


長崎教会群を見て
見よ、海のかなたに、私たちの船は来る。 夏の黒く立ちこめた雲の下に、高台の教会がかすかに見えた。その尖塔を目指しながら、急勾配の山道をクルマは登ってゆく。やがてクルマが駐車場に着き、教会の赤れんがの壁に沿って歩いてゆくと、海のパノラマが視界のなかに突然入ってくる。...


雑踏がふるさと
午後6時頃。JR浜松町駅前。交差点にて。 夕闇が迫るころ、働き人たちがどこかへ急いでゆく。 緑色の点滅のわずかな時間を、雑踏が移動してゆく。 それぞれの思いを抱えながら、家へ、次の雑踏へ、と。 そんな光景を見ていると、たまらない懐かしさを感じる。...


子供は勝手に夢を見る
親を超えさせるのが、親の仕事。 長女は、外国で働いています。 年に2回くらいしか、日本には戻ってきません。 それもかなりのショートステイ。 いろんな国へ、飛行機で飛び回っている彼女には、 もはや日本もワンオブゼムらしく「日本はしばらくいいなぁ(来なくても)」ということだそう...