売ることの大変化
ハートを感じたら、それは、きっと、いい商品。
先日、横浜のマークイズで、お茶していて、女性ふたりがスイーツを頼んだので、
思わず僕も。で、こんな感じなのが出てきました。食する前に、かなりインパクトがあったのが、プレート上に描かれたHAPPYメッセージとニコちゃんマーク。
そういうの、時々、あるよ、という人がいると思いますが、僕に降りてきたのは、
「ああ、商品って変わってきている。おいしいとか、便利だとかという機能性だけでなく、情緒性がとても大事になってきている」ということでした。
商品の作り手は、たとえば、食品なら、「おいしい」「栄養がある」という本質価値で発想し、完成させてゆく。これは極めて正しく、ここをはずすと顧客満足にはなりませんね。ただ、それだけじゃ、足りない時代になったんだと深く思ったのです。
作り手、売り手の、ハートが感じられて、そこにお客さんとのコミュニケーションが瞬時に生まれる。心と心がつながって、なんぼ、の世界が始まっている、ぞ。
ポイントは、もうかりまっかの利益第一主義をカモフラージュするための、「疑似ハート」だと見破られる、ということ。黄色と赤色のあの巨大チェーンも、なんか擬似的なものを感じて、がんばっているのはわかるんだけど、応援マインドまでにはまだ至ってないのが現実なのではないでしょうか。
広告産業も、「疑似CM」や「疑似コピー」や「疑似デザイン」に基づいた「疑似商売」だと、もう完全に社会について行けてないダサい存在になってしまわないか、と危惧するのです。
ふたりの女性のプレートはどうなっていたか、もお伝えしておきます。実は、それぞれ違うメッセージと顔のマークがありました。そう、人によって、商品によって、変えているのです。
もうひとつ。主役のスイーツが上にあって、言葉とビジュアルがまんなかにレイアウトされていることも、いいですね。もちろん、この言葉とマークが手書きで、そのものがおいしいジャムでつくられていることもステキ倍増ですね。食べられるハート。おいしいハート。
売る、や、つくる、が大変化をしている。その犯人は誰か、それは言うまでもなく、僕たちあなたたち(生活者)の大変化なのです。
またこのテーマで書きます。ことば℃でした。