プロとアマの違いはどこ?

プロはお客さんを育てる

最近、亡くなられた桂米朝さん。「芸人はお客さんに育てられます。でも、プロの芸人は、お客さんを育てます」という趣旨のことを言っていました。

これ、すごく大切なキーワードだと思うのです。

今は、一億総クリエイターの時代。デジタル技術が発達して、どんどんカジュアルに使いこなせるようになりました。たとえば、今時のスマホなんか、10年前、10万円以上かけて、ようやっと買った1眼レフと同じくらいキレイに写せて、しかも、動画も楽々、瞬時に他人に送れる!!まったくもって驚愕なことになっているわけです。

クリエイティブの民主化。革命の進行中。でもですね、その一方で、プロが見えにくくなっていると思いませんか。音楽のジャンルでいえば、編集テクノロジーで何でもできるし、アイドル系ユニットなどは、1秒ごとにはずれている音程を上げたり下げたりして正音にしているのが現状。ま、誰でもプロっぽく表現できるようになったのはいいことですが、この現状が続くと、一番困る未来は何か。それは、聴く側のレベル、見る側のレベル、感じる側のレベルが下がることだと思うのです。

このケースは広告の世界でもあって、発注する側のクライアントが、選択眼が低くて(もしくは迷って)、結局広告インパクトが弱くなり、効果が上げられないことがあります。近頃、増えてきている気もします。

しかし、この問題はクライアント側にあるのではなく、クリエイター側もしくはプロデュース側にあるのではないか、と最近感じるのです。今や、短時間でアウトプットをつくれるので、仕事を「流す」傾向があるのではないか。つきつめて考えることをしない。仕事の単価が下がっていることも影響しています。ムダこそが、創造性のパートナーと言ってもいいんだけれど、そこを避ける。ひとつひとつの仕事で多くの労力をかけるなんて無理。そうなっているように思うのです。

プロの本当の仕事とは、基準をあげること。その基準がまた、次の本当のプロを生む、そして、落語であれば、そのジャンルのエンターテインメントの質が向上し、人々に本当の話芸を感じさせ、深い喜びを与える。そう、米朝が身を持って示したように、です。

プロは自己満足ではいけない、社会や他者に対して責任がある、というお話でした。自らにも課さないといけないことでもありますね。


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